​夕陽リリさん、一周年＆５万人達成、おめでとうございます。

いつも微力ながら応援させていただいております。自分はとある大学でかれこれ十年以上研究を続けておりました。

ずっと続けていたいと思っていたのですが、一身上の都合でそれが叶わなくなりました。そんなに長く生きている訳ではないのですが、それでも人生の大半を注ぎ込んだ夢が、遂に、叶わなかった。

自分の人生とは何だったのだろうか。進んできた道が突如絶たれ、人生の全てが否定され、呆然と立ち竦んでいたとき、あなた達の存在を知りました。

最初は気を紛らわすに都合の良い記号程度に思い、単に消費していたと告白しなければなりません。
 

　ですが、夕陽さんだけは消費の対象にならなかった。お姿は私にとってストライク、お声も素晴らしい。だけれども、あなたを見ている時の、この臓腑に漂う、居心地の悪い鈍痛は何だろう。その正体に、気づかないふりをしながら、横目で眺めていました。ある時に気づきます。彼女はただ、単なる「普通の人」なのだと。その時、彼女が楽しそうに、瑞々しい感性で語る「普通の」人生は、悔しいまでに輝いて見えました。彼女が人生に誠実に立ち向かい、紡ぐ、透き通った言葉の一片一片は、この仄暗い部屋の天井を、蒼穹に架かる虹のように荘厳したのです！　突如、崩壊した家庭から逃避するかのように勉強に明け暮れ、東京に逃げ出た過去の私が脳裏に浮かびました。暗闇の中でも彼は断固として幸福であったのです！

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　その彼女の、人生に立ち向かう誠実さが、自分の「人生」なんてものを言葉にしてしまう郎明で楽観的で無鉄砲なまでの世界への信頼が、私の詩想を揺さぶります。私も、かつてはそうだったのではなかったのかと。もう一度、そのハードディスクに眠ったままの論文を開いて見ないか、と。その続きに広がる世界を、つまり、お前の人生の先を見てみたくはないのかと（何故ならば、幸福は、目標ではなくその道程の属性でしかないからです）。
 

　あなた自身が、あなたの魅力に釈然としていないようですが、これがあなたの魅力です。「普通の人」であるからこそ、その普通の善性が人間を鼓舞して止まないのです。今後、いつでも追えるかどうかは不透明ですが、いつも応援しています。活動を終えることがあっても、です。末筆になりますが、ファンがあなたにただひとつ求めるのは、あなたが幸福であることです。一緒に頑張りましょう。